ベトナムのテト

ベトナムでは、通常、新暦と旧暦のカレンダーをどちらも使っている。

ベトナムテトの根源

ベトナム語には『外人テト(新暦の新年)』と『ベトナム人テト(旧暦の新年)』という言葉がある。この区別は、生活習慣や東洋文化、西洋文化の違いにより発生した。暦法の研究によると、純旧暦、純新暦、旧新暦の3種類の暦(こよみ)がある。
純新暦は、紀元前約3000年のエジプト・ナイル川文化の影響を受け、太陽の回転周期(1年365日、1ヶ月25日)に基づいて作成された。月の回転周期(1年354日、1ヶ月29.53日)に基づいて作成された。そのため、旧暦の1年間の日数は新暦より11日少なく、3年で旧暦が新暦より1ヶ月遅くなり、36年で旧暦が新暦より1年遅くなる。世界では新暦で時間を計算している。
南アジアの旧暦は、実際には旧新暦という。新旧暦は太陽と月の周期に基づいて作成されたもので、新暦は旧暦より1年で11日が多いため、19年に7回、2月に閏日がある。

旧暦の新年を尊重

1年間で最も重要な日は年始である。昔、ベトナム人は他のテトと区別をつけるために、お正月を「大テト」と呼んだ。その後、中国文化の影響を受けて「大テト」を「元旦テト」にし、さらにその後、フランス時代に、「外人テト」と区別するために、「元旦テト」を「ベトナムテト」に変名した。また、南洋の計算方式では、新年は旧暦11月からスタートするが、中国文化の影響を受けたベトナムは、旧暦1月を年明けの月として選んだ。
ただ、テトはベトナム人の特色である伝統文化を完全に持っている。
ここで最も興味深いのは、ベトナム人が自然に新暦と旧暦を利用している、ということだ。日にちを確認する時、ベトナム人は必ず新暦と旧暦を見る。そのため、現代のベトナム人は「外人テト」と「ベトナム人テト」を両方とも迎えているが、当然「ベトナム人テト」が尊重されている。コメ栽培国であるベトナムは、新旧暦に慣れ、生死も新旧暦と結びつけている。
ベトナム人にとって人生の中で最も重要な日にち(出生日、婚姻日、土地の起工日等)は全て新旧暦で計算されている。また、「ベトナム人テト」は新旧暦の1月1日であるが、「元旦テト」は新旧暦の前年の12月23日である。
12月23日、ベトナム人の家庭でも台所の神様に対し、感謝の意を現すために、伝統料理を作り、台所の神様を天国に送る式典を行う。
そのため、ベトナムの伝統文化が最も現れる時期が「ベトナム人テト」前後となっている。